PLCラダー エラー解除

アイキャッチ PLCラダー エラー解除

現場から「PLCのエラーランプが点灯しているけど、大丈夫?」
といった問い合わせがあったりするけど
実はそれほど重要でないPLCエラーということありませんか。

きしゃネコ
きしゃネコ

ども、きしゃネコです


PLCエラーでも予想される重要でないPLCエラーの場合には、
自動的にエラー解除するラダープログラムを解説します。

この記事でわかること
  • 特定のPLCエラーが発生した場合に、自動エラーリセット動作の方法(三菱Qシリーズ)
注意

詳細の命令内容は、バージョンにより異なる場合があるのでメーカーマニュアルを確認するようにお願いします。

エラー判別

エラー解除のラダープログラム作成の前に
エラー発生した時、なんのエラーが発生したのかを判別する必要があります。

三菱Qシリーズの場合、診断エラー派生時に特殊レジスタのSD0にエラーコードが入力されます。

特殊レジスタ一覧[番号SD0]
◆対応CPUQCPU,LCPU
◆関連項目◆全体注意
番号SD0
◆名称診断エラー
◆内容診断エラーコード
◆内容詳細
診断でエラーを生じたときのエラーコードが格納される。
・ エラー履歴の最新情報と同じ内容である。
◆セット側(セット時期)
S(エラー発生)

GX Works2ヘルプより引用

診断エラーなしの状態では、SD0の内容は0となっているので
0以外のエラーコードが入力されてれば診断エラーが発生していると判断できます

診断エラーコード

次に、どんな診断エラーなのかを判別するために
それぞれの診断エラーにエラーコードが設定されています。
エラーコードは沢山あり、ここにすべて掲載することはできないので
目的に合わせて確認します。
診断コードは、GX Works2のヘルプのCPUエラーヘルプから確認することができます。

今回は、よくある診断エラーとして、オペレーションエラーで説明します。

エラーコード一覧[エラーコード4100]
◆対応CPUQCPU,LCPU
エラーコード(SD0)4100
エラーメッセージOPERATION ERROR
◆共通情報(SD5~15)プログラムエラー箇所
◆個別情報(SD16~26)-
◆LED状態(RUN)消灯/点灯
◆LED状態(ERROR)点滅/点灯
◆CPU動作状態停止/続行 * 1
◆診断タイミング命令実行時
◆異常内容と原因
命令で扱えないデータが含まれている。
◆処置方法
エラーの共通情報をプログラミングツールで読み出し,その数値(プログラムエラー箇所)に対応したエラーステップをチェックし,修正する。
* 1 エラー発生時のCPU ユニットの動作状態は,パラメータで設定可能です。(LED 表示も連動して変化します。)

GX Works2ヘルプより引用

ヘルプにあるように、オペレーションエラー発生時には
SD0に4100が入力された状態になります。

診断エラー解除

診断エラー解除には以下の制御が必要なります。

  1. 解除するエラーコードをエラー解除特殊でジスタに入力する
  2. エラー解除特殊リレーをOFFからONさせる

まず、エラー解除特殊レジスタのSD50に解除するエラーコードを入力します。
今回は、オペレーションエラーの解除なのでSD50に4100を入力します。

特殊レジスタ一覧[番号SD50]
◆対応CPUQCPU,LCPU
◆関連項目◆全体注意
番号SD50
◆名称エラー解除
◆内容エラー解除するエラーコード
◆内容詳細
エラー解除するエラーコードを格納する。
◆セット側(セット時期)
U

GX Works2ヘルプより引用

次に、エラー解除特殊リレーのSM50をOFFからONさせると診断エラー解除操作が実行されます。

特殊リレー一覧[番号SM50]
◆対応CPUQCPU,LCPU
◆関連項目◆全体注意
番号SM50
◆名称エラー解除
◆内容OFF → ON:エラー解除
◆内容詳細
エラー解除動作を行う
◆セット側(セット時期)
U

GX Works2ヘルプより引用
エラー解除はOFF→ONの時

エラー解除は、エラー解除特殊リレー[SM50]がOFF→ONになった時に実行されます。
ONのままだと次回、エラー解除の時にエラー解除が実行されないので注意が必要です。

自動エラー解除プログラム

上記の操作をラダーでプログラムします。

ラダー解説
  1. 診断エラー[SD0]に対象エラーコードの入力があるかを監視
    今回は、オペレーションエラー[4100]
  2. 該当エラーコードが入力された場合に
    診断エラー[SD0]の内容をエラー解除[SD50]に代入
  3. エラー解除リレーをONさせる
きしゃネコ
きしゃネコ

たった、これだけのラダーで自動エラー解除できるよ
対象エラーが複数ある場合は、判断するコードを並列で追加すれば
複数を対象に自動エラー解除できるので、用途に合わせて変更してください

エラー時の運転モード

エラー時の運転モード設定で、運転を停止に設定してる診断エラーは
自動エラー解除プログラムを組み込んでもエラー解除されず、エラー停止状態となります。

今回の、オペレーションエラー(演算エラー)も初期状態では、PCパラメータのPC_RAS設定で
エラー時の運転モードが停止に設定されているので
特に、停止させる必要がなければ続行に設定変更することで、継続して制御します。
用途に合わせて、設定するようにしてください。

PC_RAS設定
きしゃネコ
きしゃネコ

三菱QシリーズPLCの自動エラー解除プラグラムでした~

以上、おわり!

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