1分で解説、PLCラダー自己保持

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PLCラダープログラムの自己保持」とは、どんなものがあるのかを、1分ぐらいで読める長さで解説します。

きしゃネコ


ども、きしゃネコです
この記事を読んでわかること
  • PLCシーケンスラダーでの「自己保持回路」についてわかるよ

自己保持回路とは

自己保持回路とは、入力信号がONした事を保持する回路のことです。

たとえば、押しボタンを押してランプをつける場合に、押しボタンの信号そのままでランプをつけると、ボタンを離すとランプも消えてしまいます。

そんなとき、自己保持回路をつかえば、ボタンを離してもランプはついたままとなります。

自己保持回路参考図

また、自己保持回路には、ON条件とOFF条件が必要になります。

MEMO
  • ON条件とは、自己保持を保持状態にするためのきっかけの信号のこと
  • 条件とは、自己保持を解除するための信号のこと

OFF条件が無いと、一度自己保持状態となってしまうとずっと解除が出来ない回路となってしまいます。

たとえば、押しボタンを押してランプをつけると、その後、消せなくなってしまいます。

注意

OFF条件が無いと、一度自己保持状態となってしまうと,、ずっと解除が出来ない回路となってしまいます。
たとえば、押しボタンを押してランプをつけると、その後、消せなくなってしまうので注意が必要です。

自己保持回路には2種類ある

自己保持を解除するOFF条件の使い方によって2種類あります。

1. ON優先 自己保持回路

ON条件がONの状態のまま、OFF条件が成立しても出力はONのままとなる回路です。

自己保持ON優先参考図

きしゃネコ


異常状態の信号の検知にはON優先をつかうことが多いよ

2.OFF優先 自己保持回路

ON条件がONの状態のままでも、OFF条件が成立すると出力はOFFとなる回路です。

とにかく、「最初の状態に戻したい」みたいな場合はOFF優先をつかう事が多いよ。

プログラミングするときに制御する対象がどちらの回路が適しているのかを考えておかないと、不具合なんかの原因になるので注意が必要です。

自己保持回路OFF優先参考図

きしゃネコ


よくあるのは、機械を止めたいのに止まらないとか、動いたらダメなときに動いちゃうとか結構怖い事になりかねないよ

自己保持回路でこんなことができる

自己保持回路を複数利用すると、押しボタンでランプをつける以外にクイズ番組でよくある早押しボタンのプログラムがつくれます。

早押しボタンの回路

複数のボタンがあり、その中で最も早く押された信号を自己保持することで2番め以降に押されたボタンは無効とするといった制御ができます。

まとめ

自己保持回路はPLCシーケンスラダープログラムの中でも基本となります。

また、ON優先、OFF優先の使い分けをしっかり意識して設計するかしないかで、出来上がりの完成度がまったく変わってくるのでめちゃ重要です。

ただ、自己保持回路を理解して使えるようになれば、特殊なものでなければ、だいたいのものは制御できるようになります。

まとめ
  • 自己保持回路は入力信号がONした事を保持する回路のこと
  • 自己保持回路にはON優先とOFF優先がある
  • 自己保持回路を理解すれば、だいたい制御できる


以上、おわり!

きしゃネコ

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