「PLCプログラムの種類」は、どんなものがあるのかを、1分ぐらいで読める長さで解説します。
この記事を読んでわかること
- PLCプログラムの種類と特徴、メリット、デメリットについてわかるよ
もくじ
PLCプログラムの種類
最近のPLCプログラムには主に以下の5つの種類があるよ。
PLC信号の種類
- LD言語(ラダー)
- ST言語(ストラクチャード・テキスト)
- FBD言語(ファンクション・ブロック・ダイアグラム)
- SFC言語(シーケンシャル・ファンクション・チャート)
- IL言語(インストラクション・リスト)
LD言語(ラダー)
ラダーは、プログラミングする回路図が電気回路と同じようなラダー(はしご)の形に似ていることからラダーよばれています。
記号を組み合わせてプログラミングするので、直感的に認識しやすいです。
きしゃネコ
よく使われているので、まずはラダーを覚えておけば良いよ
メリット
- シーケンシャルな制御や、状態の確認が理解しやすい
デメリット
- 複雑な演算や、複数の制御を同時にするようなプログラムの場合、管理が難しくなる
ST言語(ストラクチャード・テキスト)
ST言語は、JAVAやC言語に似たテキストベースのプログラムになります。
テキストベースなので、数式などを直感的にプログラミングするのに向いています。
メリット
- 複雑な演算や繰り返し処理などに向いています
デメリット
- シーケンシャルな制御や、状態の変化に合わせた制御には向いていない
FBD言語(ファンクション・ブロック・ダイアグラム)
FBD言語は、処理のかたまりであるファンクションブロックとよばれるブロックをつなぎ合わせるプログラムになります。
ファンクションブロックを視覚的につなげるので、処理の管理がしやすいです。
メリット
- 処理単位で組み合わせることが簡単にできる
- 複数同じ制御するプログラムする場合に管理がしやすい
デメリット
- 信号単位の状態把握がむずかしくなる
SFC言語(シーケンシャル・ファンクション・チャート)
SFC言語は、フローチャートようなフロー図でプログラミングするプログラムになります。
制御をフローチャートのように視覚的に管理できるので、制御の工程管理がしやすいです。
メリット
- 単体のシーケンシャルな制御に向いており、状態の管理がしやすい
デメリット
- 複雑な演算には不向き
- 複数設備の同時制御の管理はむずかしい
IL言語(インストラクション・リスト)
IL言語は、アセンブラと同じようなテキスト言語のプログラムになります。
今ではIL言語を図記号化したラダーが主流となったため、現在はあまり使用されていないです。
メリット
- テキストベースで、シーケンシャルな制御に向いている
デメリット
- プログラム内容を把握しづらい
上手に使い分けしよう
プログラムは、違う種類を組み合わせてつかうことも可能です。
ST言語で演算のファンクションと、ラダーで信号と工程の管理のファンクションをつくり、FBDでそのファンクションをまとめて管理するみたいな事が可能です。
さらに、FBDで設備ごとの制御をファンクションにまとめて複数設備で再利用することも可能です。
それぞれの言語のメリットを活かしつつデメリットを補うプログラミングができれば効率的な制御プログラミングが可能になります。
きしゃネコ
組み合わせてプログラミングすることで、作業が半分以下で出来ることもあるよ
まとめ
まとめ
- PLCプログラムの種類は、ラダー、ST言語、FBD言語、SFC言語、IL言語がある
- PLCプログラムは違う種類を組み合わせて使うことで、メリットを活かしデメリットを補えば作業効率大幅UP!
以上、おわり!
きしゃネコ