三菱PLC Qシリーズでラベルの使用ってどうなの?

三菱Qシリーズから、構造化プロジェクトを選択すると
ラベルを使用してプログラムできるようになります。

ラベルを使用することのメリット注意することについて記事にしてみました。

きしゃネコ
きしゃネコ

ども、きしゃネコです。

ラベルってなに?

いきなりですが、ラベルってなんなの?
ということで、一言で言えば、デバイスに名前を付けたものがラベルになります。

C言語やJAVA、Pythonなんかで言う変数名を指定するのと同じです。
なので、PLCでC言語などの変数を扱う感覚でデバイスを利用できるイメージです。

ラベルを使うメリットは?

ラベルを使用するメリットもC言語等の変数と同じになります。

用途が解りやすい

ラベルその物が、意味のある名前にできるので、コメントがなくても使用用途が解りやすくなります。

ただ、PLCに限ったことではないですが
ラベルを使用しても意味のない数値や記号だと意味がなくなってしまいます。

対象デバイスの変更がしやすい

デバイスを変更する場合にデバイス直接指定している場合は
使用箇所すべてを修正する必要がありますが
ラベルだと一か所の修正で対応できます。

きしゃネコ
きしゃネコ

修正箇所が一か所で済むので
アドレス間違いが起こりにくくなるよ

構造化や配列利用ができる

構造化や配列利用できることで、同類の制御が複数ある場合などに
制御の管理がしやすくなります。

ラベル使用で注意すること

型の指定が必要になる

ラベルには型の指定が必要になります。
これは、メリットにもなりますが指定した型以外の型でデータの受渡ができないので注意が必要です。

よくあるのは、文字列で文字として扱いたい時と、コード(ワード)で扱いたい場合に
工夫が必要になる可能性があります。

コンパイルが必要になる

通常のラダープログラムであれば、編集後に変換するだけですが
構造化プロジェクトとなるとコンパイルが必要になります。

ラベルで固定のデバイスを指定していない自動割付のラベルの場合は
全コンパイルをするとデバイスの割付が変わってしまうので注意が必要です。

コンパイルが必要となっても、RUN中書き込みは可能です。

プログラム容量が増える

コンパイルが必要になるので、ソース情報の管理が必要になります。
ソース情報のデータの分、プログラム容量が増えるので注意が必要になります。

ソース情報がないと、PLCから読出しを行ったときにコンパイル後のラダープログラムしか
読み出せないので、その後の編集が難しくなってしまします。

ソース情報はプログラムメモリに必ず入れる必要はないので
プログラム容量が厳しい場合は、RAMエリアを指定する事もできます。

ラダーでの使用の場合、構造化と多次元配列が利用できない

ラダープログラムでの使用の場合、構造化と多次元配列の利用ができません。
構造化と多次元配列を利用する場合は、ST(ストラクチャーテキスト)での利用か
インラインST、構造化ラダー(FBD)で利用でないと利用できない仕様です。

きしゃネコ
きしゃネコ

きしゃネコも、ラダープログラムで構造化利用ができると期待したけど
残念ながら仕様上不可能だった。
ラダープログラムでも利用できたら最高なんだけど
三菱さんになんとかしてほしいところです。

まとめ

ちょっと癖のあるラベルですが
上手く利用できれば複雑な制御プログラムしやすくなります。
ラダーでは構造化や多次元配列が使用できないですが
どうしても利用したい場合にはST(ストラクチャーテキスト)での利用か
インラインST、構造化ラダー(FBD)で使用できるので用途に合わせて
活用できれば良いかと思います。

きしゃネコ
きしゃネコ

きしゃネコのおすすめは
処理や演算は構造化や配列を利用してSTやFBDでプログラムする。
それを、FB(ファンクションブロック)化して
制御工程管理はラダープログラムで作成すると扱いやすいかと思うよ。

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