プラント制御でよくある
シーケンスバルブ(SV)制御についてPLCラダープログラムの解説します。
ども、きしゃネコです
もくじ
シーケンスバルブ(SV)とは
シーケンスバルブ(SV)とは、PLC等の制御機器からの
制御信号によって動作するバルブになります。
制御信号によって自動的に動作するので、自動弁ともいわれます。
シーケンスバルブ(SV)を使用することで
様々な水などの流体、空気などの気体や粉体などの流れを
制御コントロールするために使用されています。
手動で動かすバルブはハンドバルブ(手動弁)と呼ばれるよ
シーケンスバルブ(SV)の種類
空気、油、電気の力などでうごかして、バルブの構造や形、大きさは
流すものによって適正なものを選定します。
動作方法には大きく2種類あって
1つの信号で、開閉動作するシングルソレノイドと
2つの信号で、開閉動作するダブルソレノイドがあります。
シングルソレノイド
シングルソレノイドは、1つの信号で動作させます。
例えば、信号がONとなるとバルブが開となってOFFで閉となります。
OFFの動作は、バネなどを利用して常に戻そうとする力が働いているので
信号がOFFになると自動的に戻る動作が特徴です。
ダブルソレノイド
ダブルソレノイドは、2つの信号で動作させます。
基本は、開信号と閉信号の2つの信号で
開信号がONの時にバルブが開となって
閉信号がONの時にバルブが閉となります。
開信号と閉信号が両方ONの時は動作を中間位置で止めることのできるバルブもあります。
バルブの種類によって動作が違うので、特殊な制御する場合は
バルブの仕様を確認して制御する必要があります。
基本のシーケンスバルブ(SV)制御
基本的な開閉動作のPLCラダープログラムを解説します。
一般的にPLCで自動制御させる場合は
- 工程動作などで制御する場合を自動
- 手動で閉
- 手動で開
といった3つのモードを切り替えて制御することが多いです。
モードの切り替えはタッチパネルやセレクトスイッチでの切り替えます。
シングルソレノイド制御
シングルソレノイドのシーケンスバルブ(SV)は出力信号1つで制御します。
制御モードは、タッチパネルで切り替える前提としました。
ラダープラグラムの例では、開リミットスイッチのみがある前提としていて
バルブ開の出力信号がONの状態で、バルブ開のリミットスイッチが
10秒以内にONとならない場合は異常と判断し出力を切るようにしています。
逆に、バルブ開の信号がOFFの状態で、バルブ開のリミットスイッチが
10秒以内にOFFとならない場合は異常と判断し出力を切るようにしています。
- D100:制御モード(0:自動、1:手動閉、2:手動開を切替)
- M100:自動モード
- M101:手動閉モード
- M102:手動開モード
- M200:SOV開条件
- M1000:自動制御開条件
(工程などでの開制御信号でONさせる) - T0:バルブ動作異常タイマー
(出力とリミットスイッチの状態が不一致状態が10秒で異常) - X0:開リミットスイッチ
- Y10:SOV開出力
設備によっては、バルブ開リミットスイッチが無い場合や
バルブ開、閉の両方にリミットスイッチがある場合があるので設備に合わせてください。
T0:バルブ動作異常タイマーONの信号で、別途警報回路などを作成すると
異常監視もできるかと思います。
ダブルソレノイド制御
ダブルソレノイドのシーケンスバルブ(SV)は出力信号2つで制御します。
制御モードは、シングルソレノイドと同様でタッチパネルで切り替える前提としました。
ラダープラグラムの例では、シングルソレノイドと少し変更し
開リミットスイッチと閉リミットスイッチの2つがある前提としました。
バルブ開の出力信号がONの状態で、バルブ開のリミットスイッチが
10秒以内にONとならない場合は異常と判断し出力を切るようにしています。
逆に、バルブ閉の信号がONの状態で、バルブ閉のリミットスイッチが
10秒以内にONとならない場合は異常と判断し出力を切るようにしています。
- D100:制御モード(0:自動、1:手動閉、2:手動開を切替)
- M100:自動モード
- M101:手動閉モード
- M102:手動開モード
- M200:SOV開条件
- M201:SOV閉条件
- M1000:自動制御開条件
(工程などでの開制御信号でONさせる) - T0:バルブ動作異常タイマー
(出力とリミットスイッチの状態が不一致状態が10秒で異常) - X0:開リミットスイッチ
- X1:開リミットスイッチ
- Y10:SOV開出力
- Y11:SOV閉出力
まとめ
今回はシーケンスバルブ(SV)の単純な開と閉の制御について解説しました。
バルブの種類によっては、制御方法が変わってくるかもしれないけど
大きくは変わらないと思います。
プラント制御で必ずといってよいほど
頻繁にシーケンスバルブ(SV)制御を扱うと思うので
少しでもお役になったならうれいしです。